島津 義虎
しまづ よしとら
1536-1585
享年50歳。
名称:千代、薩摩守
居城:薩摩亀ヶ城
■薩州島津家当主・島津実久の子。
若き頃より、勇猛振りを見せ、薩州島津家
が島津宗家を乗っ取る勢いを見せたが、
島津貴久の巧みな軍略で父・実久とともに
本拠の薩摩出水郡に追い込まれた。
義虎は軍略の才で一枚も二枚も上を行く
貴久にはかなわないと判断し、島津宗家
に降伏。
以後、島津軍の先鋒を務め、数々の戦功
を上げて行く。
島津宗家の猛将・島津義弘とともに阿吽の
呼吸で絶妙に敵を各個撃破して行く姿を
九州諸将は心底、恐れおののいた。
向うところ敵なしを証明するかのように
九州の覇権をめぐる耳川の戦い、沖田畷
の戦いなどで大友氏、龍造寺氏を撃破する
無敵の武勇を現した。
島津氏による九州制覇がほぼ成るのを
見届けて、薩州島津家の猛将・義虎は没
した。享年50歳。
もしも、義虎がもう少し長生きしていれば、
九州平定戦に出向いてきた豊臣軍との
決戦も一方的な島津軍の敗戦という展開
には成らなかった可能性もあるだけに実に
惜しい死であった。